



たまには違うレイクでパドリングをしようと思い、Mable Lakeに行ったのである。
州立公園のキャンプ場のボートランチから出発するが、いやあ夏休みとあってキャンプサイトは一杯。
ビーチも凄い人といっても日本から見たらガラガラだと思うけど・・・。
人の多いビーチを少し離れてから岸沿いをパドリングしていくと、岸のほうでバキバキという音と共に
でかい動物のフーッという鼻息がする。
木が密生していてよく見えなかったが、黒いものが動いていたのでたぶん熊であろう。
バキバキと言う音がだんだん遠のいていく。
それからまた岸沿いを行くと前方にアザラシのような動物が浮いている。
海とは違ってアザラシはいるはずもなく、それはビーバーであった。
周りをぐるぐると泳いでいたので、ちょっと追いかけていくと、
怒ったのか威嚇のつもりであろう、平たい尻尾で水面をバシャッと叩き、水中に消えた。
その後発見できず。
対岸に渡り、また来たところまで戻る。
約3時間ほどのパドリングであった。

いつもの道を、例によって散歩代わりにMTBに乗っていたら、
ハイウェイの途中から突然犬が走って近づいてきた。
この辺は文字どうりの番犬が沢山いるので、
また吠えられるのかよと思っていたのだが、まったく吠えることもなく、
自分に付いてずーっと走ってくるではないか。
最初は必死に振り切ろうとして思いっきりペダルをこぐが、
犬は早い。数分後、犬が先行し始めた。
ちょうど左折するところだったので、しめしめ、犬はまっすぐ行き、
俺様は左だあ。
しかし、犬は賢く、分岐点でしっかり見届け、またもついてくる。
この後は登りなので、犬を振り切れるはずもなく、ゆっくりと犬に先行されながら坂を登る。
上りきったら、あとは下り坂である。
ようし、ここで振り切ろうと思い、ギアを最速段にしてぴゅーっと振り切る予定であったが、
くだりが終わり、道が平坦になったとたん追いつかれた。
こいつこんなところまで付いてきて、一人(一匹?)で帰れるのかな。
その後、もう振り切るのはあきらめつつ、犬に軽い友情など抱きながらもくもくと走る。
で次の分岐点でもしっかりとついてくる。
おとなしい犬で、まったく吠えない。
意外とかわいいやつではないか。そろそろこいつも咽喉が乾いてるんではないだろうかなどと考えながらももくもくと走る。
ゆるい長いくだり坂が近づく。
もう犬を振り切ろうなどという気持ちもなく。のんびりとくだりに身を任せていたが、
ふと、後ろを振り向くと、あれ、あいつあんなに後ろを走ってる。
ははあ、さては疲れてきたなあ。
犬は短距離走者であって、長距離走者ではないと言うことを聞いたことがある。
その後はどんどん犬が小さくなっていき、小さな点ぐらいになってしまったが、けなげにもまだ追いかけて走っているようだ。
しかし、その少し友情の芽生え始めていた犬を待つこともなく、
いつもどうりに家にたどり着き、早速水風呂代わりのプールへ。
気持ちいい。
ところであの犬、ちゃんと家に帰ったかなあ。



カナダに最初来たとき、蝉はいないんだあと思った。
日本ではうるさいぐらいに、うっとうしいほどに蝉がジー・ジーと鳴いていた。
また、それが夏だと思っていた。
しかし、カナダでは夏も蝉の鳴き声がないのだ。
と思っていたら、カナダでも蝉は鳴いているのだった。
ただし、日本の蝉の鳴き声のようにうるさくない。
まるで草葉の陰でないている、バッタか何かのようなか弱い鳴き声である。
何もかもが日本に比べて大きいカナダで、蝉だけが異様に小さい。
まるでヒグラシである。
昨日、プールのソバを歩いたらパタパタと蛾のようなものが、水面でもがいていた。
よく見るとそれは蝉君であった。
おぼれているところを助けてやり、ちょうどランチのソウメンができて食べるところだったので、
デッキのパラソルの支柱に留らせてやった。
練りわさびのチューブと大きさを比較してもらいたい。
自分たちがわっしわっしとそうめんを食べ。
食べ終わってもまだそこにじっとしていた。
しばらくしてまた戻ってみたときには、たぶん羽根も乾いたのであろう。
もうそこにはいなかった。
その後もガジーボのなかでコットに寝っころがり、風に吹かれながら本を読む。
快適。


めずらしくスタッフのK夫妻がカヤックをしたいということで、一緒にKal Lakeへパドリングへ。
日曜の昼間の時間は始めてであったが、とても混んでいた。
モーターボートで水上スキーやらなにやらで大変である。
やはりKalamaruka湖上のカヤックは早朝に限る。
誰かの作った海賊船を発見。
帰ってから、裏庭の簡易プールで涼をとる。
しかし、あがるとすぐに焦熱地獄が・・・。
また入る、出る。これの繰り返し。
夕食はデッキでBBQ。
その後、庭のガジーボで就寝。
昨日に引き続き、2日目の野外就寝である。
夜半、風強し。